第36回日本エイズ学会学術集会・総会

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主催者挨拶

 

第36回日本エイズ学会学術集会・総会 会長挨拶

第36回日本エイズ学会学術集会・総会
会長 杉浦 亙
国立国際医療研究センター 臨床研究センター長

この度、第36回日本エイズ学会学術集会・総会を開催する運びとなりました。2022年11月18日(金曜日)から11月20日(日曜日)の3日間、静岡県浜松市のアクトシティ浜松での開催を予定しております。静岡県での開催は三間屋純一先生が会長を勤められた2004年の第18回以来18年ぶりになります。浜松での開催にあたっては私が長くご指導いただいております浜松医療センターの矢野邦夫先生を副会長にお迎えしました。

2020年初頭に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も2021年12月現在、我が国では1日の新規感染者数が150名程度と落ち着いておりますが、世界的には新規変異株が出現するなど予断を許さない状況が続いております。本学会を開催する2022年11月頃にどのような感染状況になっているか見通しは定かではありませんが、現時点では全セッション対面での開催を考えております。
この2年間、学会はweb開催が主体でしたが、私は2021年の学術集会・総会(俣野会長)に会場で参加し、対面で議論することの素晴らしさ、そして重要性を実感しました。第36回では学会員の皆様にはぜひ浜松まで足をお運びいただければと思います。

第36回の学術集会の主題は「resistance」です。これにはHIVの薬剤「耐性」、そして私たちがHIV陽性者への差別に「抗う(戦う)」という二つの意味を持たせました。
1987年のAZTの登場、そして1996年の多剤併用療法の導入後も今日に至るまで薬剤耐性HIVは治療を妨げる大きな要因でした。より良い新薬の開発により薬剤耐性HIVの脅威は減りつつありますが、生涯にわたり薬を継続しなければならないこの感染症では、薬剤耐性変異の選択・獲得の脅威は常に存在しており、引き続き対応していくべき課題です。また、薬剤耐性HIVによる新たな感染も、国内はもちろんの事、低中所得国では、大きな問題となっています。
薬剤耐性HIVの病態研究、分子疫学解析、そして国内検査体制の構築等は私が研究人生の大半を費やして取り組んできたテーマです。本学術集会では「resistance」、つまり薬剤耐性HIVを主題に位置付けて、これまでの薬剤耐性HIVとの闘いを振り返りつつ、新たな治療薬の登場も踏まえ、これからの課題について様々な角度から皆さんと議論を深めたいと思います。

さて、もう一つの「resistance」=「抗う(戦う)」についてです。
今も続くCOVID-19パンデミックでは、感染患者やその家族、さらには感染が拡大している地域の住人に対する「差別」が大きな社会問題になりました。人々の根底にある流行病に対する潜在的な恐怖心が成せる業なのでしょう。これはHIV陽性者に対する「差別」とも繋がることで、その解消がいかに困難かを改めて認識させる出来事です。UNAIDSは2030年までに達成する目標の一つに「Zero discrimination」がありますが、本学術集会はその実現に向けて参加者の皆さんが一丸となって考える場にしたいと考えております。

今回の会場「アクトシティ浜松」は浜松駅から徒歩5分程度の便利なところで、十分な数の講演会場と、ストレスなく歓談ができるスペースも準備いたしました。
多くの皆様のご参加と研究成果の発表、そして講演会場内・外での活発な意見交換の場となることを心より願っております。

ポスターについて
ポスターは遠州灘の荒波と戦いを表す騎馬武者をモチーフにしております。
薬剤耐性や差別という荒波を踏み越えてHIV感染症と戦う私たちの姿です。

第36回日本エイズ学会学術集会・総会 副会長挨拶

第36回日本エイズ学会学術集会・総会
副会長 矢野 邦夫
浜松医療センター感染症管理特別顧問

この度、第36回日本エイズ学会学術集会・総会会長の杉浦亙先生より副会長を拝命いたしました。学会のテーマは「Resistance~耐性との闘い/差別との闘い」で、会場は浜松市の新幹線駅に直結しているアクトシティ浜松です。
2019年12月に中国武漢でCOVID-19が発生してから、満3年になろうとしています。その間、人流が止まり、医療へのアクセスも減少し、様々な検査からも足が遠のきました。その結果、疾患が進行した状況で受診する患者が多く、AIDS/HIV診療も例外ではありませんでした。そのため、この3年間の医療の停滞を迅速に取り戻す必要があると考えます。
COVID-19のパンデミックによって、感染症は全世界共通の脅威であることが浮き彫りとなりました。そして、日本のみならず、世界中の臨床家や研究者が連携して、感染症と戦うことの大切さが再認識されました。AIDS/HIV診療についても同様であり、絶え間ない研究と努力が求められています。そして、臨床および基礎研究のみならず、社会的な問題についても掘り下げて議論しなくてはなりません。
本学会では特別講演、シンポジウム、ワークショップ、共催セミナー・シンポジウムなど幅広いセッションが予定されています。参加の先生方には、是非とも発表および活発な討議がなされることを強く期待いたします。そして、浜松および周辺の自然や食べ物についても楽しんでいただき、「浜松に来てよかった」と言っていただけることを希望します。

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